かれこれ9年程お付き合いをさせて頂いている
杉崎製作所 デザイナー杉崎悟さんのブランド【daska】
知ってる方も増えてきたんじゃないかなと思います。
デザイン・パターン・裁断・縫製・染めをデザイナー自らが手掛けています。
アルチザンと言えばアルチザンですが、
daskaは他とは違うというか、とにかく技術と遊びが素晴らしいですね。
コテコテにギミックたっぷりな服もあれば、一見シンプルでも絶対どこかに遊びがある服まで。
昔の作品程ヤバいです。
完全にアートですね。
昔の作品って言ったけど今見ても新しい。
それくらいブランド立ち上げ当初から凄い事してます。
今回特別に製作して頂いたのはdaskaがスタートした2006年の作品。
ハンドチェーンステッチJKを復刻して頂きました。
元々daskaはレディースブランドなので、サイズアップしてユニセックス仕様にパターンを変更して頂きました。
生地は僕が選んでます。
この作品を見た時笑っちゃいましたね。
基本daskaの服は手間かかり過ぎてて笑っちゃうんですけど、
これはほんと凄い。
服を作る事が心の底から好きな人でないとやらないでしょう。
もう一つ笑っちゃうポイントがボタン。
杉崎さんが独自で作った【ヘビー加工】という名のボタン。
木のボタンに付いてるニスを煮て落とし
乾かしてから白と黄のペンキでペイント
そしてまたニスを塗り
ペットボトルの中に石と土を入れ、その中にボタンを入れてかき混ぜる
石と土をペットボトルから出し、次は手で揉み込む
墨で煮込み墨染めして完成。
手間かけ過ぎですね(笑)
出来上がったボタンは何年も前からあったような錆たような風合いがあります。
こういった背景もあってか一番人気なボタン。
あとじっくり見てほしいのがボタンの付け方。
1つ1つランダムで違うんですよ。
これは同じ付け方してたら飽きてきたから変えてるみたい。
他にも伝えたいポイントはたくさんあるけど、
ここで語り過ぎると安っぽくなりそうなので程々に。
凝り過ぎてるので絶対実物見て頂いた方が良いと思います。
他のブランドが出してたらとんでもない金額になってるだろうな。
杉崎さんは着て欲しいという思いが強いからいつもクオリティと価格が合ってないんですよね。
洋服への愛が強い方です。
だからファンが増えるんでしょうね。
ほんと愛すべき人です。
そしていつも尊敬と信頼してる人。