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酸化と還元

酸化と還元

独自の調合で釉薬を作り、色を自在に操る馬場匠さん。

パステルカラーやビビットカラー、虹色の様に輝く金属系など

色の展開が多く、現在では1万6千色を超えています。

 

今回工房から持ち帰っている作品は、現在の作風とは異なる器。

馬場さんが作家活動を始めた頃に製作していた器を持ち帰っています。

 

工房には昔に作った作品が山の様に積み上がった状態で沢山保管されています。

馬場さんからすれば過去の作品ですが、僕からすれば只々カッコ良い物が沢山ある宝の山。

 

こんなカッコ良い器置いとくだけなんて勿体無いですよ。

DE OJALで沢山の方に見てもらいましょうって事で毎回工房に訪れては持ち帰っているのですが、

何度見てもカッコ良くて見入ってしまい、いつも3時間以上滞在してしまいます。

どれも良い器で毎回悩むのですが、いつも必ず手に取っている器があります。

 

 

 

男心くすぐられる金属系の器がカッコ良いんですよ。

見た目もですが、手に取るとより良いです。

有難い事に男性の方は自分と同じ様なテンションで見て下さるので

持ち帰って来て良かったなと思います。

 

 

 

タイトルの”酸化と還元”ですが、これは焼き方の事。

【酸化焼成】と【還元焼成】という焼き方があるのですが、

【酸化焼成】は、常に酸素に触れた状態で焼き終わる” 完全燃焼”ともいいます。

釉薬の中に含まれる金属成分が酸素と結びついて酸化反応を起こします。

 

【還元焼成】は、酸素が不十分な状態で焼き終わる”不完全燃焼”

金属と酸素が結びつく酸化とは違い、金属に結びついている酸素まで奪い取るそう。

錆びた「銅」から酸素を奪うと、銅の元の色(赤銅色)になる。

銅を含む釉薬を還元焼成すると赤系の色になるといった感じです。

※銅を酸化焼成したら緑色です。

 

持ち帰っている器は全て還元焼成での器。

馬場さんは、プロパンガスを使用して釜の中にある酸素を焼き尽くすとおっしゃっていました。

(もうこの作り方はされてないそうです。)

 

金属系の色は、銀・銅・青銅・真鍮の様な雰囲気の器を作られていましたが、

全てが還元で、還元のかかり方の強弱で色を操っているそう。

火の当たり方でも焼き具合が変わるので、若干のムラが出るのもカッコ良いです。

生地で言う”染め”に近い気がします。

 

釉薬で色を自在に操り、焼きでも操る。

本当に魔法使いみたいな方です。

5年程のお付き合いですが、面白い方に出逢えたなと感じています。

 

 

馬場さんに限らず言える事ですが、

“モノ”として見るだけではなく、その”ヒト”の表現力や想いをDE OJALではお伝え出来ればと思います。

 

 

 

 

 

 

 

一部online shopにも掲載しています。

店頭ではより多く見れるので、是非手に取ってご覧下さい。

 

 

【お知らせ】

2月に馬場匠さんの個展を予定していましたが延期になりました。

下半期のどこかで開催します。

お楽しみに。