今年の夏頃からDE OJALでご紹介させて頂いている
セミクリスタルガラス作家の杉山洋二さん。
茨城県笠間市の長閑な場所で製作されています。
個性的な作品が見ていて楽しく、好評頂いています。
特に人気なのがトゲのグラス。
僕も初めて購入したのがトゲです。
ガラスには様々な種類があります。
窓ガラスなど一般によく使われる「ソーダガラス」
比較的安価、丈夫でたたくと濁音がする。
重量感があり、光沢がよく光の屈折率が高い「クリスタルガラス」
最高級なガラス。たたくと金属音のような澄んだ高い音がなります。
有名なのはバカラですね。
そして、ソーダガラスの丈夫さと、クリスタルガラスの美しさを兼ね備えた
「セミクリスタルガラス」
クリスタルガラスとの違いは鉛含有率。
クリスタルガラスは24%以上でセミクリスタルガラスは10%前後。
セミクリスタルガラスの方が柔らかい時間が長く加工に向いています。
色ガラスにも向いてるそうです。
杉山さんは、20年以上作家活動をされています。
サラリーマン時代に通っていた教室でクリスタルグラスに魅了されたそう。
重量感だったり、輝きに惹かれ今も製作されています。
杉山さんの作品は、セミクリスタルガラスならではのユニークな作品。
柔らかい間につまんだり、切ったり、ねじったり。
ガラスの可能性を感じながら何か面白い事が出来ないかと日々試行錯誤されています。
吹きガラスの部類に入る製作方法ですが、
「吹く」のではなく、ピンブローと呼ばれる技法で膨らませています。
細い棒に濡れた新聞紙を巻き、ガラスに刺す事で水蒸気で膨らませます。
今回ご自宅に訪問させて頂き、製作風景を見学させて頂きましたが
みるみるうちに形が出来てずっと感動していました。
そして人柄が作品に出ているなと。
穏やかで優しい口調でお話しして下さり、
こちらの質問にも全て丁寧に答えて下さいました。
作品も持った時に優しさを感じられます。
もちろんガラスなので硬いですが、
なんというか、滑らかでとろけそうな優しさがあります。
是非手に取って頂きたいです。
今店頭に少し並んでいますが、
12月1日(水)から個展をして頂くのでかなりの数をお楽しみ頂けると思います。
僕は個性的なモノが好きなので面白い作品が並ぶかもしれませんよ。
お楽しみにお待ち下さい。
最後にトゲグラスの製作風景の動画がありますので
途切れ途切れですがよろしければご覧下さい。